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あべかわもち

どこかのだれかへ

杜子春から学ぶ

つれづれ

(最終更新日:2016.02.13.)

ちょっとまだ清原氏の件で悶々とする時がある。

そんな時に脳裏を過ぎる物語がある。

中学時代に出会った作品で芥川龍之介杜子春」である。

芥川は何となく重く、ダークな感じの作品が多い。しかし、今回紹介する作品は読んだ後に心があたたかくなる(と思う)...…はず。

芥川からの繊細なバトン

財力と権力のある時、そんな時は人は集まってくるが、ひとたびそれを失うと手のひらを返したように人は去っていく。その人間の有様に嫌気がさした杜子春が修行で学んだもの。

図書カード:杜子春青空文庫で無料で読めます)

中学時代にこの作品を読んで、私は涙を流した。

最後に杜子春が仙人の爺さんに伝えた言葉は今でも心に残る。

人の心や世は流れていくけれど、結局は過去から学んだら、それを手放して新しい人生を生きることが大切なんだろうなと思う。

(私も過去を思い出してはブチ切れることがある。そんな未熟さも嫌で仕方がなかったが、最近になって、そんな一面の自分も受け入れられるようになってきた。)

いつまでも過去に執着し、しがみついてしまうと自分の心も時間も失ったままになってしまう。

周囲の人間の評価や流れに左右されずに自分を生きること。

今ある自分の価値は過去とは一切関係なく、そのことで寂しく感じることもあるのかも知れない。けれど、本当はそれは素晴らしいことで、今ある一瞬一瞬が新しく、自分も一瞬一瞬、新しく変化していることに気付いてほしい。

杜子春が気付けたように、最後に自分の内に見つけたもの(それがなんであろうと、誰であろうと)の存在に感謝ですね。

*****

同じく、芥川の作品。

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図書カード:蜜柑

自分の中にある偏見が一瞬にして変化し、世界が変わって見えるお話です。