ちょっと一息:老子から学ぶ

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江戸からの知恵

 江戸時代、庶民は「孔子論語」と「老子」の2冊を持ち、アクセルを踏んで突き進む時には「論語」、流れに身を任せる必要があるときには「老子」を読んでいたそうです。今は自分を立て直すとき、そんな時は老子の教えが役に立つかもしれません。

老子は道(タオ)という「見ることのできない、漠然とした大きな流れのようなもの」の存在を説明しています。自分ではどうしようもない出来事が生じた場合、その大きなものの流れに乗り、逆らうことなく(状況に足掻いて、逆らおうとしても無駄に体力と気力を失い、時間を費やしてしまいます。)、身を任せることの大切さについて説いています。

病に倒れ、倒れたことを後悔しても仕方がありません。その状況になったからこそ 学べる何かがあるのでしょう。皆が皆、同じ人生や価値観を持って生きていたら、新しい考え方、新しい生き方、新しい何かが作り出されることはないのかも知れません。

老子は「あるがままの自分であることの大切さ」についても説いています。

老子・岬龍一郎 訳

22章(一部抜粋)

何事も無理をしてはいけないよ。つま先立って、長く立っていられるかい?大股で人を追い越して行っても、それで長続きするかい?無理をして自分を誇示して見せても、それは一時的なことで長続きはしないだろう。何事もあるがままでいいんだよ。

ちょこっと、老子の言葉を引用して書き直しました。よろしければどうぞ。

dearsomeone.hatenablog.com

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〈参考図書〉

[新訳]老子

老子の教えには「水のように自由自在に形を変えて、柔らかいものが一番強く、岩をも動かす」みたいな思想が多いです。頑張りすぎてしまっている人に、深呼吸させてくれると思います。

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