潜在意識の活用法

凄いな、フォトリーディング

 潜在意識の活用法は多岐にわたる。多くの本でアファメーションを使い自己開発・自己啓発を促している。ここで、そういった本から少し離れた本を紹介してみようと思う。

人間、何はともあれ何をするにも自分で本を読んで学ぶ力が必要とされる。そんな読書法・学習法の一つである、フォトリーディングという手法を紹介する。

図解! あなたもいままでの10倍速く本が読める

あなたもいままでの10倍速く本が読める という2冊のフォトリーディングの本がある。無意識(潜在意識)の力とは凄いもので、本のページを写真のように記憶して、思い出しながら読んでいくという手法が紹介されている。

この本に紹介されている内容は、実は多くの人が似たような経験を少しはお持ちなのではと思う(図を覚えるように本の内容を記憶していくのだ)。その本格的な手法の説明と活用法が書かれている。

その中で面白いなと感じたのは、潜在意識に情報を入れる際に、自己催眠術をかけるのだ。その誘導法などは催眠療法で行うものに似ている。

手法は違っても、そして何をするにしても、リラックスした状況を自分で作り出し、その状況で学習・体験することが誰にとっても本当に大事なのだ。

 

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 催眠下に入った後にアファメーション(肯定文による自己暗示)を行う必要があるのだが、本を読み始める前と、終了後に自分の潜在意識に暗示を送るのだ。

例えば、この本ではミカン集中法という催眠誘導(この場合は集中法と表現されている)が紹介されている。

その後に、「私はフォトリーディングをする際、完全に集中している」「私がフォトリーディングする、全ての情報は潜在意識に強く刻まれ、私はそれを利用することが出来る」というアファメーションを唱えてから本から情報を得るのだ。

そして、読了後は終了のアファメーションを行う。潜在意識に終了のサインを送ってあげることで、情報に蓋をする必要があるのだ。よくアファメーションについて書かれている記事などを見かけることがあるのだが、終了のサインを送るという指示の重要性を知り得たのは初めてだった。

この本で紹介されている、終了時に行う暗示は「私はフォトリーディングした感覚を認めます」「私はフォトリーディングした情報のすべての処理を、心と体にまかせます」などである。

その他にも復習法やページの読み方が紹介されている。

そして、やはり睡眠による記憶の定着についても書かれている。人は眠ることで記憶を定着させ、覚えることが出来る。

本を読むのが苦手だった人や失読症の方も、この方法で本が読めるようになったことが紹介されている。小説のように一文をじっくり味わいながら読み進めるには向いていないと思うが、勉強や仕事などの参考書を読むには優れている読書術なのだろう。

左脳で人は文章を理解する。けれど、右脳派の方々は本を絵のように解釈する人もいる。ひとつのことが苦手でも、様々な手法があることを知ることで、人は何かを克服することが出来る。

人には様々な可能性がある。それを教えてくれる本は沢山ある。